最適な賃貸オフィス 東京
石油の終罵生活が変わる、蓄が-変わる、露関係が変わる。
私はサウジアラビアにあるルプアルハリ砂漠の砂丘に立っていた。
ルブアルハリとはアラビア語で「空白地帯」という意味だが、この広大な赤錆色の砂漠の下には、世界の総埋蔵量の四分の一に相当する石油があることが確認されている。
そのころ、私は近代エネルギー経済への信頼を失っていた。
日はすでに沈んで空は紺色に変わっていたが、砂は触るとまだ暖かかった。
この砂丘に来る前、私は案内役のサウジアラビア人とともに、シャイパという油田の上につくられた大きな町を見て回った。
技術者らは子供自慢の親のように胸を張って、産油活動に関するデータを並べたて、シャイパの日産量が数十万バレル(一バレルは約一五九リットル)にのぼることや、その石油がいかに軽質で扱いやすく、需要が多いかを語った。
サウジアラビアの石油関係者はふだんは口が堅く、石油産業のデータを国家機密のように隠したがる。
しかし、当時は二OO一年九月十一日の同時多発テロのあとで、サウジアラビアでは情報公聞の機運が高まっていた。
周囲の政府は欧米のジャーナリストを歓待し、狂信的な自爆テロリストの園、あるいはテロリストに資金援助をする国というイメージを払拭して、エネルギーを長期的に供給できる信頼性の高い固という印象を回復しようとしていた。
この作戦は功を奏した。
この国に来たとき、私は石油を基盤とする世界的なエネルギー秩序への疑念に満ちていた。
石油は限りある資源であるうえに、多くの問題を抱えているからだ。
しかし、真っ白に磨きあげられたアメリカ車に乗ってシャイパを見学し、この世界でもっとも活気ある石油事業について案内者からさまざまな説明を受けるうちに、私の不安は薄れていった。
まるでエネルギーの神々の庭をのぞき見ることを許きれ、恵みに満ちあふれた世界を目の当たりにしたかのように、私は高揚した気分で優越感を抱き始めていた。
しかし、その幻想はやがて消えた。
私はふと思いついて、シャイパの北東四百八十キロあまりのところにある、ガワールという古い油田のことを案内者に尋ねてみた。
ガワールはこれまでに発見された世界の油田のなかで最大のものである。
一九五三年にアメリカの技術者によって開発され、一時は地中深くの砂岩貯留岩に埋蔵されている石油の量が、世界の石油既知量の七分の一に及ぶと推定されていた。
その日産量は六百万バレルにのぼり、世界の一日あたり石油消費量の約十二分の一に相当した。
石油の世界においてガワールは永遠の母なる存在であり、この伝説的な巨大油田に比べれば、他の油田の大半はいずれ干上がる小きな池のようなものである。
そのガワールについての質問に対して、案内者らは儀礼的にほほえんだものの、かすかに当惑している様子だった。
それはこの聞いが不適切だったからではなく、ガワールに話を移きれることがあまりにもたび重なったからのようだつた。
どこの技術者もそうだが、自分の仕事に大きな誇りをもっている者なら、ライバルには軽いジャブを見舞わずにはいられない。
技術者のひとりは足もとの砂を指さし、シャイパはグ自己加圧型の油田なのだと胸を張った。
その地下に埋蔵されている石油にはきわめて強い自然の圧力がかかっているため、ドリルで穴を開けさえすれば、石油は黒い噴水のように流れ出してくるという。
「ガワ1ルでは油田に水をか圧入。
しなければ石油は出てこない」とこの技術者は説明した。
シャイバの石油には水はごく少量しか含まれていないが、ガワールの石油の「含水率」は三Oパーセントにのぼるという。
私はこの説明にショックを受けた。
ガワールで油田に水を圧入しているのは聞いていたが、含水率三Oパーセントが本当なら、これは驚くべきことである。
新しい油田から出てくるのは、たいていほぽ純粋な石油か天然ガスの混ざった石油である。
こうした石油に水はほとんど混じっていない。
しかし、年月がたつて石油が残り少なくなってくると、油田に水を注入しなければ石油が出てこなくなる。
やがて出てくるのがほとんど純粋な水だけになったら、その油田を採掘する価値はもはやなくなるのだ。
ガワールが明日にも枯渇するわけではない。
油田の石油がなくなるまでには数年から数十年はかかる。
しかし、ガワールの日産量は確実に減少を続け、サウジアラビアは世界随一の産油国の立場を維持するために、シャイパのような油田を、新たに開発せざるを得なくなるだろう。
アラブ諸国の石油収入が最高水準に達していた一九七0年代から八0年代前半なら、新油田の開発などお安い御用だったが、現在ではサウジアラビアをはじめ産油国の大半がはるかに厳しい状況におかれている。
帰国使が出る空港へ向かう車のなかで、案内者らは産油活動の説明を延々と続けていたが、私は「エネルギーの神は想像していたほど強力で自信に満ちた、永遠の存在ではないかもしれない」との考えを振りきれないでいた。
ピークを迎えたエネルギー経済私にとってガワールは、より大規模なエネルギー経済の世界で何が起きているかを暗示する好例である。
安価なエネルギーの安定的な供給に慣れ、満足しきっている現代世界に対して、地質学的観点から警鐘を鳴らす例なのだ。
現在のエネルギー経済は、一見、永久機関のように順調に動き続けていくかのようにみえる。
今の世界では何十億人もの人々がかつてなく高い生活水準を享受し、多くの国が豊かな社会を築いている。
こうした豊かさをおもに支えているのは、世界各地を結ぶエネルギー産業のネットワーク、すなわち油田、超大型タンカー、パイプライン、炭鉱、発電所、送電線、自動車、トラック、列車、船などからなる大規模なネットワークである。
この驚くほど複雑な巨大システムが、石油、天然ガス、石炭などの炭化水素燃料を魔法のように熱や電力、動力に変え、現代文明に命を吹きこんでいるのだ。
人類が実現させたこの奇跡は、三百年にわたってほぽ完壁に機能し、石炭や石油、天然ガスを経でいたん済的・政治的な力に変えてきた(世界の多くの地域では、大量の木材や泥炭、動物の糞なども、そうしたカの源になった)。
このため、石油や石炭、天然ガスをもっと見つけさえすれば、さらに豊かで安定した社会が実現するはずだと考えられるようになった。
しかし、ガワールの例からもわかるように、エネルギー経済はある意味でピークを迎えている。
世界のエネルギー需要量は年々増大し、天井知らずの状況にある。
この需要を支える驚異的なエネルギー体制が現状を維持できなくなっていることは、年を追うごとに明らかになってきている。
エネルギーに関する輝かしい成功の陰では大きな代償も生じる。
この代償は日々新たに発覚し、新聞の見出しを飾っている。
大気汚染、有害廃棄物処理の問題、停電、エネルギー価格の高騰、詐欺、不正行為、さらには戦争までもが起きているのだ。
二十世紀の大半を?っじて、世界的なエネルギー経済体制は産業の力への信頼も生み出してきたが、その信頼感は徐々に不安に変わり始めている。
ほとんどの消費者がそうであるように、私はこのエネルギー不安の問題について、それが生じ始めたころ、すなわちアラブ諸国が石油禁輸措置をとっていた一九七四年ごろから淡い関心を抱いてきた。
サクサクと賃貸オフィス 東京の道へあなたを導きます。国内外で大絶賛の賃貸オフィス 東京です。
賃貸オフィス 東京の必要性を考えます。賃貸オフィス 東京セミナー開催中です。
賃貸オフィス 東京情報をお探しですか?日本の賃貸オフィス 東京は世界に誇れます。
究極の貸事務所 東京は万全ですか?まったく新しい貸事務所 東京です。
貸事務所 東京について解説いたします。プロ絶賛の貸事務所 東京セットです。
貸事務所 東京のルーツに迫ります。利用価値のある貸事務所 東京です。
